耐震補強のための強度実験!

昨日と今日の2日間、日頃耐震補強に使用している部材の強度実験を含む研修に行ってきました。
いろいろ疑問があると、自分の目で見ないと気がすまない性格なのですが、今回の研修で確信が持てました。

補強に使用している耐震ボードです。左上から右に力を加えていきます。

この時の変形の数値は58.70mm

この頃から柱が浮き上がってきます。

耐震ボードはなんともありませんが、ビスのところが穴があき、壁がずれてきました。

この時の変形の数値は125.65mm

耐震ボードが取れてしまってこの段階で実験終了。

この時の数値は、震度7の大地震にも耐えた値です。

「柱の引き抜け」による被害を防ぐ!

耐震というと壁が強ければ安心と思っていらっしゃる方がほとんどですが、実は阪神淡路大震災の時、1階の柱が引っこ抜けて2階に押しつぶされて亡くなった方が多かったのです。

この写真では、柱が少し持ち上がっていますがボルトが伸びてまだ抜けてはいません。
最終的には、止めてあるネジの引き抜けとネジの頭がバランスよくちぎれて柱が引き抜けました。

数値で表れない最も重要なホールダウン金物です。

3.11の地震で東京もかなりの揺れでしたが、横揺れだったので被害が少なかったのです。

もし阪神淡路のように縦揺れだったらゾッとします。
「この前の地震でなんともなかったから大丈夫だよ」という声をよく聞きますがとんでもない!もし直下型だったらどうなってたでしょう・・・

うちは大丈夫かな?と心配な方は、耐震診断をおすすめします。